前回は、外国人と日本人の対立構図を説明したわけですが。

 その中で最も厳しいのがRMT(リアルマネートレード)をしている中国人らしき人(ていうかほぼ間違いなく中国人)と、日本人ユーザーとの対立でしょう。RMTを営んでいる疑惑が強い彼らを、「中華」と呼び、忌み嫌っています。

 グスタフの洞門のアメミット、最下層のファントムポイント(エンゼルスキン狙いも兼ねて?)、オズトロヤの風魔の小手あたりを狙っているのを私も目撃したことがあります。以前であれば、シャクラミのクジャクの護符、バルクルム砂丘の皇帝トンボあたりでもですね。

 確かに徒党を組んで24時間張り込み、罵声を飛ばしてくるのに好感は持てるはずがないのですが……。ただ、これらを批判するホームページなどを見ると、おおむね「独占するから許せない」という見解のようです。

 ただ、これらの意見をみて、私が不思議に思うのが、「独占が許せない」ということ。そもそも、ゲームは競争するものであって、みんな仲良く平等というのはありえない。NMの取り合い自体がゲームの一要素なのですよね。さらにいえば「独占を許さない」ことが違反になるのであれば、HNMLSを作って、特定のモンスターを狩ることも「許されない」となります。実際にHNMLSを嫌っている人は少なくありません。

 昔、バルクルムで皇帝狩りをしていたときのこと。よく外国人ともNMの取り合いをしていました。皇帝を出すためには、雑魚トンボを狩らないといけないわけで。よく雑魚を狩らない人がいたりすると、こっちも雑魚狩りをやめてけん制したりと、つばぜり合いをやっていました。そこに通い続けると手ごわい人もわかってきたりします。「くぅ、こいつがいる勝ち目ないので、南の木の周りに絞って張り込もう」とか。そうやって、取ったり取られたり。神経を削りますが、これも立派なゲームなんですよね。

 そもそも、オンラインゲームでは、コミュニケーションと並んで、キャラクターのアイデンティティーの確立は重要なことで、その中で装備品はその確立に寄与しています。すなわち、それは努力した人にしか手に入らないアイテムがあるのは当然です。毎日やっている人と、1週間に一回だけ楽しむ人の装備が同じならば、ゲームの魅力は激減します。そもそも、ホームページで日記を書いて、「スピードベルトを取った」「ダスク装備集めた」というのは、極論ですが、自分のキャラクターの優位性を語り、自己を満足させるためでもあります。

 RMTの是非はさておき、RMTを目的にしている人がいようと、ゲームの世界では、レベルが同じならユーザーのテクニックがモノをいう。単騎で勝てないのなら、組織で勝負する。これも立派なテクニックの一つだと思うのですが。

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